久しぶりになんか書いてみようかなーと思い立ってみたのでへっぽこC2ライダーですがスパーダを仕上げていく中で学んでいったことなどを書いてみようと思います。
今回はサスセッティングについて。
サスセッティングっていうと、ライテク本なんかでも取り上げられやすい話題なのですが、ジムカーナのことしかわからないのであくまでジムカーナでの話とします。
サスセッティングを行うためにはまずは現状把握。
何を使っているのか、どのくらい動いているのか。
詳しく書くと、
フロントなら
スプリングレート、プリロード量、オイル、油面、突き出し量、ストローク量
リアなら
スプリングレート、プリロード量、ストローク量、減衰量、車高調量
というところでしょうか。
これに加えてサグ出しと言われる、バイクを立てて無荷重の状態とまたがった状態での車高も計測してデータ化しておく方が便利です。
ここまでがセッティングを始めるに当たって、まずやっておくべきことかなと思います。
ここからは、実走して感触を確かめつつ決めていけばいいと思います。
以上!
…って終われば上手い人からのご指摘も受ける余地をなくせると思うのですが流石にそれではあんまりなのでここからは個人的な経験を元にしたお話です。
ジムカーナをするためにスパーダを弄り学んだこととして、サスセッティングで重要なことはとにかく前後バランスが大事だなということ。
前下がり、リア下がり、前上がり、リア上がり。
ざっくり言うとこの4パターン。
前下がりとリア上がりは一緒なのでは?と思っていたのですが、実はそうではないと思うんです。
フルロックでの旋回が多いジムカーナにおいて、前下がりにセットアップすることは非常に多いです。
が、リアとのバランスは?というとリアも下がっている場合もよく見かけます。
普通のバイクの純正サスだと、基本的に減衰調整もなければ車高調もないと思います。※一部のSSやモタードは除きます
スパーダをセッティングしていく中で、一番厄介だったのがリアの車高でした。
フロントが切れ込まない、荷重が乗らない…もっと突き出したい!でもこれ以上は沈んだ時にステムとフォークアウターが当たってしまう…
ならリアを上げないと…リアをあげるならプリロードをかける?でもプリロードをかけると今度は沈まない…
どうすれば?というスパイラルに陥っていた時期がありました。
でも、これって実は前下がりをより前下がりにするためだけのものじゃなくて
リア車高を稼ぐことは他にも効果があるのだなと気づきました。
フロントのセッティングは腕で抑えてダイレクトに腕で感じる分、違いを感じやすいのです。
しかし、リアのセッティングはというとお尻で感じないといけない(意味深)のためよくわかんない☆っていう方がほとんどだと思います。
でも実はリアのセッティングの方がバンクや切返しなど大きな変化をもたらす大事な要素なので理解を深めていくことが必要であり、上手い人ほどサスの動きを感じるセンサーが発達しています。
先程書いた、前下がり、リア下がり、前上がり、リア上がりの4パターンですが、個人的な好みとしては前下がり+リア上がりのセッティングです。
もちろんやり過ぎは禁物ですが、こうすることでのメリットを考察してみたのですが前後でみた一番のメリットは安定してフロントに荷重をかけることができる点。
そして、リアだけみたメリットとしてはスイングアームが立つことで沈んだ際にスイングアームが反らずにトラクションをかけていきやすいという点と、バンク角が増えバンクも安定するというところ。
あくまでC2級のへっぽこが考えてるセッティングなので上手い人からは突っ込まれそうな気がしてビクビクしてるのですがこんな感じのバランスにしています。
減衰の味付けとしては前後しっかり減衰をかけて沈めたら後はバイクに任せて沈んだ状態を維持してもらうようにしています。
減衰についてはフロントはブレーキングで縮めていけるので、後はリリースしてからポヨポヨしてほしくないので固めています。
それに合わせてリアも減衰を固めていく方向で合わせているのですが…
リアの減衰調整についての見解としては
伸び減衰で動きを決めて、圧減衰はプリをかけたくないけど縮めたくない時に味付けとして使っています。
伸び減衰で決まる動きとしては、伸び減衰は抜けばスラロームなどの切返し等は楽になるけど回転やオーバルなどで安定しない。逆に強めればスラロームなどの切返しは辛くなるけど回転やオーバルは安定する。と解釈しています。
なぜそうなるのか?と考えると
伸び減衰をかけている場合
スラロームではリアが伸び縮みが激しく、進入で沈め切り返す時に伸ばす。という時に伸び減衰がかかっていると切り返す時に伸ばす邪魔をしてしまい結果として切返しで重くなるような感覚になります。
回転やオーバルの際には、リアが伸びようとする動きが弱まるためリアを縮めたままの状態をキープしやすくなりリア車高が下がった状態つまりバンクしやすい状態を維持しやすいため回転やオーバルといったセクションで安定して回ることができると考えます。
伸び減衰を抜いた場合はこの逆になります。
さて、なんか色々と書いてみましたが基本的にバイクの動きを考える上で最近意識して考えているのはその時々でのバイクの前後の車高バランス。
減衰やレートやその他もろもろ。
いろいろと弄る要素がいっぱいあって迷子になりがちなサスセッティングですが、切り崩して考えれば要所要所でバイクがどんな姿勢になっているかということに尽きるのではないかと思います。
…これをもっと上手い人が書くと説得力もあるのでしょうが、あくまでC2のへっぽこが考えた戯言ですのでご参考までに。
難しいと思われがちなサスセッティングですが、これといった正解はないのが余計に難しいと思わせているのだと考えます。
その人の体格や技量、路面などでも変わってくるので同じバイクでも絶対的な正解はありえません。
練習会で上手い人をよくみていると、一日全くセッティングを触らない人は少数派。
セッティングって結局のところ、その人にとってのベストを探るものだと思うのでその人の成長に合わせても変わってきます。それを常に合わせていくことがセッティングであり、そこがセッティングの楽しいところだと思います。
あまり難しく捉えず、
違いを楽しむくらいのつもりであれこれ触って違いを知っていくのがセッティング能力を身に着けていく近道なのではないかと思います。
つらつらと書いてみましたが参考になったでしょうか?
ご意見、突っ込みなどコメントで頂けると幸いです\(^o^)/
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