2017-02-06 エンジン積み替え

ガラガラ音がひどい。壊れてるんじゃないの?いい加減直しなよww

など冷ややかな目線を集めまくっていたスパーダさんでしたが、ついに直すことにしました。

直す方法としては、おそらく原因となっているカムチェーンテンショナーを交換する方法か、中古エンジンに積み替えてしまうか。

VTエンジンのカムチェーンテンショナーは他のバイクと比べ少しややこしいところに入っていて外すためにはカムを外さないといけなかったりとけっこうハードル高いのです。

そして、カムチェーンテンショナー交換に必要なパーツを集めるだけで3万近く。自分でやるならその費用で収まるけどお店に出すといくら取られるやら…

そんなわけで、ずっと放置してエンジン潰れたら載せ替えるよ!!って貫いていたわけなのですが

某オクを探っていると、動画付きで出品されているお安いそこそこ良さそうなエンジンを発見!

これならいけるんじゃない?とこそこそとメールでやり取りして段取りを整えて…

ということでタイトルそのままなのですが、エンジン積み替えてきました!

お世話になったのは、バンパーの補修などでお世話になってるGarage池側工房さん(*´∀`*)

Garage池側工房
http://ikegawa.seesaa.net/

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バイク屋??っていうくらいにバイクを置いていないお店なのですが、お若い店長一人でやっているお店です\(^o^)/

以前お世話になった時の記事はこちら

バンパー補修だ!
http://blogs.yahoo.co.jp/n_a_kota2000/37198183.html
マフラー補修+ちょいかけスタンド。
http://blogs.yahoo.co.jp/n_a_kota2000/37249954.html

見返してみるとけっこうお久しぶりになったみたいです(;´∀`)

そのくらい溶接の肉盛りでもってるってことですね(`・ω・´)

さて、そんな感じで今回はエンジンを積み替えてもらうわけなのですが、事前にメールでやり取りをしていて無理を言って一日予定を空けてもらってエンジン積替えの段取りを実際に見させてもらうことにしました。

お忙しい中ご無理を聞いて頂いてほんと頭があがりませんm(_ _)m

さて、そんなわけで積み替えていくのですが、まずは落札したエンジンの状態を軽く外見からチェック!

フロントバンク側のスタッドボルトが中で折れてるとの出品者からの説明通り折れているのは…まぁこれだよね。と確認したのですが、その周辺をみるとフランジの回りが割れていたりガスケットが潰れていたり…とちょっとやな予感。

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クランキングして動作確認もしておくべきだったのですが、今回は動画で動いているのを確認できた出品だったので割愛。

吸気ポートは綺麗でしたが排気ポートはちょっと汚いかなー?という。まぁそこそこの程度かな?という見積もり。

積み替えエンジンをある程度確認できたところで、今積んであるエンジンを下ろしていく作業にかかります。

VTエンジンの積替えは今回が初めてなんです(笑)と話されていた店長でしたが、基本的にバイクの構造が変わるわけではないので要領を守れば同じはずだからいけるとのこと。

その要領ってのが…
・タンク外す
・キャブ外す
・ケーブル類を取り外す
・水冷ならクーラントライン、油冷ならオイルラインを外す
・ジェネレーター、Nスイッチラインなどのエンジンと接続してるカプラーを外す
・スプロケ外す
・マフラー引っこ抜く
・エンジンマウント引っこ抜く
・エンジン降りる\(^o^)/

とまぁ、着いてるもん外せば下ろせるという至極当然な要領ですね(;´∀`)

個人的にやり方を見ていて参考になったのはキャブを外す際にケーブル類をとるのがけっこう厄介だなぁと思っていたのですが、吸気部分をごそっと外してあげると一気にアクセスがよくなって作業性があがっていましたφ(..)

一番苦労していたのはマフラー引っこ抜くところでした。
フロントバンクはすんなり外れたのですが、リアバンク側が錆で固着してなかなか抜けず…結局潤滑剤を吹き込んでから上から叩いたり下からゆさゆさしたりして外してましたが…これはけっこう大変(;・∀・)

で、エンジンを下ろす際にどうするんだ?ってとこだったのですが普通にバイク用のジャッキで下ろしてました

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このまま一番下まで下げただけではフレームをくぐり抜けれなかったので、ジャッキから二人がかりで下ろして無事エンジン摘出!

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おろしたエンジンと積み替えるエンジンで並べて、移植しないといけないところを移植していきます。

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色々とゴチャゴチャつけてるせいもあって、こうやって並べないとどこに何をつけるのか把握できなくなります(;´∀`)

順番にあれこれかえていくわけなのですが、まずは折れたボルトの摘出。

てっきり逆タップを切って摘出するのかな?と思っていたのですが、そこは池側工房さん。溶接を使って折れたネジに新たにネジをくっつけて摘出していましたオオッ!?
なぜそんなやり方を??と聞くと、”成功率がこっちの方が高いから”だそうです。

で、そんな感じで中で折れていたネジを取り外して、前のエンジンから外したフランジボル
トを新たなエンジンの方へ付け替えていくのですが…ここでまたトラブル!\(^o^)/

中で折れてたフランジボルトの反対側の方のフランジボルトの受け側がパシッ!という音とともにクラックが入りました\(^o^)/

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クラック入っちゃったらトルクかけれないので直すしかなくなるのですが…、今回は一日で載せ替えるっていう計画だったので全部埋めてネジ穴開け直すには、まっすぐ穴を開けるための治具が必要なので厳しい…

ならば…と。見た目気にしないのでもりもりでもかまわないので割れた部分くっつけて下さい。とお願いしました(;´∀`)

強度的にこの方法だと前者よりも落ちるのですが、そんなに頻繁に外すところでもないのでなんとかできそうとのこと。

で、溶接前の下準備としてリューターを使って溶接しやすいよう不純物を取り除き溝を掘っていっていたのですが…その際にクラックが完全に割れて破片として分離してしまいましたww

まぁ、これで作業性は上がったようでサクサクっと削ってクランプで固定して溶接してもらい無事フランジ復活!

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いやー…もうここまであると、自分でやらなくてほんとよかったなぁと思いましたね(;・∀・)

この後はセルモーターを移植する際に石が噛んでいて外しにくかったりしましたが、比較的順調に移植作業と進めて…

エンジン装着の段階へ!(`・ω・´)

エンジンを積みこむ作業としては下ろした手順を遡っていくだけなのですが、エンジンマウントだけは締め込んでいく順番があるので確認しつつ今回は下から攻めていきました。

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マウント後はキャブつけたり、ハーネスつけたりと比較的簡単な作業が続くのですが、、一番苦労したのは、やはりマフラーの装着(゚A゚;)

外す時も苦労したマフラーは装着にも苦労しました…多大な転倒に耐えてくれているマフラーは歪み、そのまま入れようとしても入りませんでした\(^o^)/

ジャッキを当て店長さんの熟練の板金作業でようやくといった感じで、、これも自分でやっていたらと思うと…滝汗

そんな感じで無事にエンジンの載せ替えを完了して、オイル・クーラントも入れて…一番ドキドキワクワクな瞬間。

いい音ですね!(*´∀`*)

暖気してからの音なので、まだちょっと問題は抱えているのですが、以前のようなガラガラ音はしなくなりました(^q^)

ちょっとした問題っていうのは冷感スタート時のタペット音が結構やかましいところ。これについては調整してる時間がなかったので、後日自分でやってみようと思います。

#2017-02-11#
追記
【タペット調整完了。0.17のゲージが入る間隔でかつ0.20のゲージが入らないように調整してタペット音改善しました。】

前エンジンのガラガラ音の原因が確実にカムチェーンテンショナーだと断定できているわけではないのですが、今回のエンジンでも同じような事にならないようにするためには、オイルにスラッジをなるべくのせないことかなぁと思うので頻繁にオイル交換していこうかなと思います。

と、そんなことを雑談まじりに相談してみるとこんなのあるけど入れてみる?とオススメしていただいた添加剤がこちら

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熱が入ることによってフッ素コートされて、オイル上がりや下がりなんかを防いでくれるアメリカ産のそこそこにお高い代物だそうです。

効果としては1600キロ走行から効果を発揮し始めて、1万キロまで持つとの謳い文句。

実際どこまで効くのかは謎ですが、ラジコンやスケボーなどのベアリングをより滑るようにするときに使うとめっちゃ回るようになったという実績はあるそうです。

バイクのオイルへ添加剤として加えると、明らかにオイルが汚れなくなるそうなので、お試しのつもりで施工してもらうことにしました(*´∀`*)

添加剤を入れてから直ぐ30分はアイドリングで回しておかないと揮発性溶剤分が飛ばないということなのでしばらく暖気します。あとは1600キロを目安にそれまでオイル交換は行わないようにしておけば施工完了となるそうです。

で、もう一つ。

これについては、以前から抱えていた問題だったので、エンジン載せ替えとは全く関係ないといえばないのですが。。

燃料が降りてこなくて始動が難しいという悩み。

これについても相談してみたのですが

・エンジンを積み替えても改善しなかったので、エンジン側の負圧の問題ではないことはたぶん確定。
・燃料コックのダイヤフラムは交換済み
・燃料コックのフィルターは錆もついてなくて綺麗な状態

ということで、どこが問題なのかを考えてもらった際に出てきた考えられる問題は…
・タンクキャップの穴が詰まっている
・燃料フィルターの要領が小さい?
・ホースラインが自然落下に反している

などが上がってきました。

で、検証してみた結果…

”燃料フィルター分、油面が下がって自然落下で十分な量のガソリンが降りていなかった”

ということがわかりました!\(^o^)/

解決方法としては
・燃料コックを上から下へ落としやすいタイプに変更する
・マジェスティなどの250クラスの燃料ポンプを追加する
・燃料フィルターを取っ払う

などなど。

今回はとりあえず、燃料フィルターを取っ払う方法で
十分アイドリングを持続できるようになったのでこれで様子をみようと思います(^q^)

良かれと思ってつけていた燃料フィルターがまさかこんな形で邪魔していたとは…アイドリングがふらつくのがなんでだろう?とずっと悩んでいたのですが、盲点でした(;´∀`)

そんな感じでいろいろとお世話になりまくっていたら、結局開店時間~閉店時間を越えるまで居座ってしまいました(;・∀・)

池側工房さんほんとお世話になりました。今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m

宣伝というわけではないのですが、池側工房さんでは最近関西圏のジム屋さんが20人ほどすでにお世話になっているそうです。

スイングアームカット、バンパーの肉盛り・修正、オリジナルバンパー製作などなどちょっと普通のバイク屋さんだと頼めないようなマニアックな加工もやってくれるお店です。

店長さんお一人で回しているお店なので、多大な注文で忙殺されかけているそうですが、すごく丁寧なお仕事をされております。

え?こんな工賃でほんとに大丈夫なんですか?と心配になるくらいの価格でやってくれるので、もしご興味があれば一度問い合わせしてみてください(*´∀`*)

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